企画展開催スケジュール
2019年4月5日(金)-4月13日(土) 三岸節子|花|小品展
2019-04-01
没後20年
三岸節子|花|小品展
-花より花らしく-
三岸節子|花|小品展
-花より花らしく-
同会期併催(2階会場)織田廣喜小品50選展―えのぐ色の空の下・巴里
4月5日(金)-4月13日(土)’19
10:00a.m.-6:00p.m. 日・祝休廊
4月5日(金)-4月13日(土)’19
10:00a.m.-6:00p.m. 日・祝休廊
【関連講演会】「祖母・三岸節子のこと」 講師:三岸太郎
4月6日[土] 14:00 ~15:00 アート倶楽部カルチェ・ラタン 名古屋池下
URL:http://www.quartier-latin.jp Tel.052‐751‐8033 ※要予約
4月6日[土] 14:00 ~15:00 アート倶楽部カルチェ・ラタン 名古屋池下
URL:http://www.quartier-latin.jp Tel.052‐751‐8033 ※要予約
花より花らしく
一茎の花を咲かせるにも、たえずそそがれる愛の心がなくては満足な開花はありません。一枚の作品を描きあげるにも、水を、肥料をやり、雑草をのぞかねば美しい花を見ることができぬと同様、満足な作品はできないと信じてをります。
ただ、美しい花を、あるがままにうつしとるのでは、花のもつ不思議さも、生命も、画面に見出すことは困難でせう。いかほど迫真の技術を駆使しえても、ほんものの、一茎の花に劣リませう。
花よりもよりいつそう花らしい、花の生命を生まなくては、花の実体をつかんで、画面に定着しなければ、花の作品は生れません。
つまリ私の描きたいと念願するところの花は、私じしんのみた、感じた、表現した、私の分身の花です。この花に永遠を封じこめたいのです。
生涯自信のもてる一枚の花を描きたいのです。
三岸 節子(三岸節子著『花より花らしく』(1977年、求龍堂)「花より花らしく」<1965年>より抜粋)
一茎の花を咲かせるにも、たえずそそがれる愛の心がなくては満足な開花はありません。一枚の作品を描きあげるにも、水を、肥料をやり、雑草をのぞかねば美しい花を見ることができぬと同様、満足な作品はできないと信じてをります。
ただ、美しい花を、あるがままにうつしとるのでは、花のもつ不思議さも、生命も、画面に見出すことは困難でせう。いかほど迫真の技術を駆使しえても、ほんものの、一茎の花に劣リませう。
花よりもよりいつそう花らしい、花の生命を生まなくては、花の実体をつかんで、画面に定着しなければ、花の作品は生れません。
つまリ私の描きたいと念願するところの花は、私じしんのみた、感じた、表現した、私の分身の花です。この花に永遠を封じこめたいのです。
生涯自信のもてる一枚の花を描きたいのです。
三岸 節子(三岸節子著『花より花らしく』(1977年、求龍堂)「花より花らしく」<1965年>より抜粋)
略歴
1905/愛知県中島郡小信中島村(現・一宮市)生。21/愛知淑徳高等女学校(現・愛知淑徳高等学校)卒業。岡田三郎助に師事。24/女子美術学校(現・女子美術大学)卒業。三岸好太郎と結婚。25/第3回春陽会展初入選。第3回サンサシオン展「推薦出品」。32/第2回独立展初入選。34/好太郎、名古屋で急逝。39/新制作派協会(現・新制作協会)会員。51/第1回サンパウロ・ビエンナーレ(サンパウ口近代美術館)出品。54~55/滞欧。50年代後半~60年代/「ハニワ」連作から「火の山にて飛ぶ鳥」連作、「太陽讃」連作へと展開。68~89/南仏カーニュ(6年間)、ブルゴーニュ地方ヴェロン(15年間)に在住しながらヴェネチアやスペインなどにも精力的に制作旅行。94/文化功労者。99/逝去(享年94歳)。