本文へ移動
株式会社名古屋画廊
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄一丁目12番10号
TEL:052-211-1982
FAX:052-211-1923
E-MAIL:nagoya@nagoyagallery.co.jp
 
このホームページで使用している作品画像、文章の著作権は、すべて弊社に帰属します。

企画展開催スケジュール

2015年1月26日(月)-2月6日(金) 山田光春展
2014-12-23
《顔》1964年作 3号 油彩・ガラス
《顔》1964年作 3号 油彩・ガラス
山田 光春展 MITSUHARU YAMADA
-硬質な輝きに揺らめく幻想世界-
1月26日(月)-2月6日(金)

山田光春の芸術-硬質な輝きに揺らめく幻想世界
 戦前の名古屋画壇は、シュルレアリスム(超現実主義)運動の一大拠点であった。新造型美術協会などで活躍した画家・写真家の下郷羊雄、海外のシュルレアリストとの文通を通して、海外超現実主義作品展を実現させた美術評論家の山中散生をはじめとして、「ナゴヤアバンガルドクラブ」に集結した若き画家や写真家たちの活動は、東京画壇を凌駕するほどの勢力を誇っていた。
 このシュルレアリスム運動の影に隠れてしまっているが、名古屋画壇の前衛画家としてもう一人忘れてはならない存在が、山田光春である。日本で初めてアブストラクト・アート(抽象美術)を標榜した自由美術家協会の厳選で知られる第1回展(1937年)に、名古屋から唯一人、入選したばかりか、協会賞を受賞して、会友に推挙された。シュルレアリスムの刺激を感じながら、瑛九のフォトデッサンに触発された独創的なガラス絵は、硬質な輝きのなかに有機的な形態が揺らめく幻想世界を魅せてくれる。
山田 諭(名古屋市美術館・学芸員)
 
略歴
1912/愛知県小原村(現・豊田市)生。34/東京美術学校卒。37/第1回自由美術家協会展〈協会賞〉。64/主体美術協会創立会員。65/愛知県立女子大学(現・愛知県立大)教授。74/著書『藤井達吉の生涯』刊。76/著書『瑛九』刊。81/逝去(69歳)。
 
TOPへ戻る