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企画展開催スケジュール

2015年6月5日(金)-6月16日(火)没後10年 水谷勇夫展
2015-05-15
出口 1961年 161.2*130.3㎝
出口 1961年161.2*130.3㎝
没後10年 水谷 勇夫 展 ISAO MIZUTANI
-宇宙から人間へ、人間から宇宙へ-
6月5日(金)-6月16日(火)
 
レセプション:初日5:30p.m.~7:00p.m.
皆様のご来駕をお待ち申し上げます。
  
宇宙から人間へ、人間から宇宙へ
 森羅万象が織りなす様々な姿や形に人間の鋭利なる意識が絡まり接吻するときその形からはまるで生き物のような視覚言語が発信されてくる。(水谷勇夫/1998年1月)
 おそらく宇宙から来て、絵画・版画・舞台美術・パフォーマンス・書・著作・子どものための美術教室など、多彩な活動とぶれない姿勢で常に私たちを刺激してくれた表現者水谷勇夫が再び宇宙へと回帰して、早くも10年の歳月が流れた。
 戦中の不条理体験から人間を醜く愚かな、それでも愛すべき存在として表現してきた1950-60年代から、1970年代には「行動芸術」と名付けた概念芸術・パフォーマンスや日本文化の根源を追求する著作などを表現の主体とするようになる。そして1980年代末以降は、人間が存在し生かされているこの宇宙の構造図とも言うべき「曼荼羅」の創出にまで発展させていった。
 冒頭の言葉にもあるように、その表現は一貫して「自然の生命力の表現」。一人の人間の身体を通してそれを伝えることにある。その意味で水谷勇夫は伊藤若冲、葛飾北斎、富岡鉄斎、福田平八郎など日本美術におけるアニミズムの系譜につながる作家ということを、そろそろ再認識すべき時期に来ているのではないだろうか。この展示がその端緒を開いてくれることを期待したい。
吉田俊英(美術史家)
 
略歴
1922/名古屋市生。42~46/従軍(中国)。52/美術文化協会会員(54退会)。55/堀尾実らと「匹亜会」結成。58/第1回シェル美術賞展<佳作賞>。60/超現実主義の展開展(東京国立近代美術館) 。61/ピッツバーグ国際現代絵画彫刻展(カーネギー財団主催) 。62/第2回国際青年美術家汎太平洋展<文部大臣賞>、十四人の日本人作家展(ニューヨーク)、第1回丸善石油美術奨励賞展<佳作賞> 。62~64・66/現代日本美術展(東京都美術館) 。63/朝日秀作美術展、個展(ロンドン)。 64/現代日本絵画展全米巡回展(ワシントン・コーコラン美術館主催)、国際超現実主義展(オランダ・ユトレヒト) 。65/現代日本作家パリ展(文化フォーラム主催) 。93/NHK大河ドラマ[琉球の風]題字担当、名古屋市芸術特賞。98/水谷勇夫50年の造形の軌跡~終りから始りから~(池田20世紀美術館)。05/逝去(85歳)。
 
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