企画展開催スケジュール
2012年10月26日(金)-11月6日(火)海老原 喜之助 展
2012-10-04
海老原喜之助 1000素描 展 KINOSUKE EBIHARA
-天賦の智才、不思議な力-
10月26日(金)-11月6日(火)
海老原喜之助先生の不思議な魅力
海老原喜之助先生と言えば、1923年に19歳で渡仏してフランス画壇で早くから「エビハラの青」と称賛された。その後も《船を造る人》(1954年)や《蝶》(1959年)などに見られるように画面はより単純化され、フォルムの構成と原色に近い色彩構成の表現が試みられている。
海老原先生は、デッサンの大事さを知り、常に油彩画を描く前に数多くのデッサンや下絵を試みて、絵画に於ける造形を徹頭徹尾に追求してやまなかった。イーゼルの上のデッサンは、ある時は無数の鉛筆の痕跡で黒々とした画面となり、ある時は人や風景がバランスを欠いてひっくり返りそうな絵でも、ひとたび色をつけると安定した画面になってしまう。
天賦の智才の持主である海老原先生は、スケッチ風の素描でも小さな作品でさえも海老原喜之助の世界があって、そのようなおびただしいほどのデッサンによって海老原芸術が生まれたのである。
海老原先生の魅力的な人柄と同じように先生の絵も又、不思議な力で人の心をひきつける。
大津英敏(画家、日本芸術院会員、独立美術協会会員)
海老原先生は、デッサンの大事さを知り、常に油彩画を描く前に数多くのデッサンや下絵を試みて、絵画に於ける造形を徹頭徹尾に追求してやまなかった。イーゼルの上のデッサンは、ある時は無数の鉛筆の痕跡で黒々とした画面となり、ある時は人や風景がバランスを欠いてひっくり返りそうな絵でも、ひとたび色をつけると安定した画面になってしまう。
天賦の智才の持主である海老原先生は、スケッチ風の素描でも小さな作品でさえも海老原喜之助の世界があって、そのようなおびただしいほどのデッサンによって海老原芸術が生まれたのである。
海老原先生の魅力的な人柄と同じように先生の絵も又、不思議な力で人の心をひきつける。
大津英敏(画家、日本芸術院会員、独立美術協会会員)
略歴
1904 鹿児島市生。23~33 滞欧。藤田嗣治の指導を受ける。カンピリ、キスリング、ピカソらと交流。29 シュール・アンデパンダン結成に参加。次第に、青と白の雪景シリーズが「エビハラの青」として高い評価を受ける。35 独立美術協会会員。52 サロン・ド・メエに招待出品。59 第5回日本国際美術展〈最優秀賞〉。60 第1回毎日芸術賞。70 逝去(66歳)。