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株式会社名古屋画廊
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企画展開催スケジュール

2013年5月27日(月)-6月7日(金)鬼頭 鍋三郎 展
2013-04-27
《舞妓 》1981年 20号
《舞妓 》1981年 20号
鬼頭 鍋三郎 展 NABESABUROU KITO
-舞妓、秀麗の一瞬-
5月27日(月)-6月7日(金)
 
鬼頭鍋三郎先生の画業に想う
 24才で岡田三郎助に師事し品格ある人物画への道を歩み始め、30代には室内の女性を的確な筆使いで描いています。やがて45才頃から円熟味を増した筆致でバレリーナの連作が始まり、簡略化した空間に存在を際立たせ、二人を組み合せるなど構成を意識した挑戦が続きます。そして55才で渡欧し西洋美術の本道に触れ、堅牢な画面を目の当たりにした時から表現が一変します。油彩の何たるかを求め、ペインティングナイフで絵の具を厚くのせ、勢いのある筆使いで西洋婦人や風景を力強く描き圧巻です。そして帰国後も表現の可能性を模索し続け64才の時、舞妓をスケッチする機会に恵まれテーマが定まります。髪型やかんざし、華やかな振り袖と帯、凛としたたたずまいや優雅な姿に文化の粋を見出し、油絵で日本の美の象徴を描くことを意気に感じたに違いありません。1981年作の≪舞姿≫はあでやかに舞う一瞬を捉え秀麗です。亡くなる前年の作とは思えぬ色彩豊かで緊張感のある画面に、鬼頭芸術の結晶を見る思いがします。愛知県立芸術大学ではモダンを目指す学生達を温かくご指導くださり、卒業後も親しく接していただきました。良き薫陶を受けたことを心より感謝して居ります。
遊馬健一(立軌会同人)
 
略歴
1899/名古屋市生。1923/松下春雄らと洋画グループ・サンサシオンを創立。光風会初入選。岡田三郎助に師事。31/光風会会員。34/帝展特選。54~55/滞欧。61・64・65・75/個展(名古屋画廊)。63/日本芸術院会員。68/愛知県立芸術大学教授。70/光風会理事長。75/日展顧問。80/「鬼頭鍋三郎回顧展」(松坂屋巡回/朝日新聞社主催)。82/逝去(82歳)。84/「特別展郷土の画家たちⅡ鬼頭鍋三郎・伊藤廉展」(愛知県美術館/中日新聞社主催)。88/遺作展、以後99・04・06・12(名古屋画廊)。91/「鬼頭鍋三郎展」(松坂屋巡回/朝日新聞社主催)。
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