企画展開催スケジュール
2014年10月30日(木)-11月6日(木)没後30年伊藤廉展
2014-09-25
没後30年 伊藤 廉 展 REN ITO
-西洋絵画に東洋の美意識-
10月30日(木)-11月6日(木)
没後30年伊藤廉展に寄せて
伊藤廉著『絵の話』『デッサンのすすめ』は、世代を超えて多くの人達に読み継がれています。私もその一人で改めて美術の伝統の重みと手仕事の大切さを知りました。
愛知芸大が開学してからは、伊藤先生のもとで更に教わる事の多い日々を過しました。新しい学園作りに献身しながら、創作にも意欲的で近辺の風景や静物画等数々の作品を残しています。西洋絵画との深い関りに東洋の美意識を加え、後期の作品にはロマネスクやビザンチンの様式も視野に入れた画境の深まりを見ることが出来ます。
伊藤先生の評価にはまだ暫く時を要しますが、今回の展覧会は碧南市藤井達吉現代美術館の「もうひとつの『絵の話』伊藤廉」展と合わせて、先生の画業を辿る貴重な機会になると思われます。
名古屋画廊創業者の中山一男さんと伊藤先生とは、強い信頼の絆で結ばれており、それは現社長の中山真一さんに受け継がれております。今回展覧される作品を通して、生地の名古屋で先生が創作と教育に情熱を傾けておられた頃がなつかしく思い出されます。
愛知芸大が開学してからは、伊藤先生のもとで更に教わる事の多い日々を過しました。新しい学園作りに献身しながら、創作にも意欲的で近辺の風景や静物画等数々の作品を残しています。西洋絵画との深い関りに東洋の美意識を加え、後期の作品にはロマネスクやビザンチンの様式も視野に入れた画境の深まりを見ることが出来ます。
伊藤先生の評価にはまだ暫く時を要しますが、今回の展覧会は碧南市藤井達吉現代美術館の「もうひとつの『絵の話』伊藤廉」展と合わせて、先生の画業を辿る貴重な機会になると思われます。
名古屋画廊創業者の中山一男さんと伊藤先生とは、強い信頼の絆で結ばれており、それは現社長の中山真一さんに受け継がれております。今回展覧される作品を通して、生地の名古屋で先生が創作と教育に情熱を傾けておられた頃がなつかしく思い出されます。
笠井誠一(画家・立軌会同人)
略歴
1898/名古屋市生。23/二科展初入選。25/東京美術学校(現・東京藝大)卒。27~30/滞欧。30/第17回二科展〈二科賞〉。31/独立美術協会創立会員(37年退会)。43/国画会会員(73年退会)。46/東京美術学校講師。54/教授。61/美術学部長。66/愛知芸大教授・美術学部長。68~82/綾杉会展(名古屋画廊)。70・77・82・89・98・2009/名古屋画廊個展。83/逝去(84歳)。
*2014年11月1日(土)-11月12日(月)
「もうひとつの『絵の話』伊藤廉展」(碧南市藤井達吉現代美術館)